
耳の病気で特に怖いのは、それまで特に耳の病気をしたこともなかった人が突然聴力を失ってしまう、突発性難聴かも知れません。
1993年の資料では、年間2,4000人の人が突発性難聴で治療を受けていましたが、2001年には35,000人に増えています。突発性難聴の原因はまだよくわかっていない、というのが特に怖い耳の病気です。
いきなり聴力を失い、しかも原因不明のものを突発性難聴と呼んでいると考えても良いでしょう。
突発性難聴の原因として推測されている説はいくつかありますが、有力なのはウィルス感染と内耳循環障害です。
突発性難聴を訴える前にインフルエンザなどの感染症を訴える人が多いことや、再発がほとんど無いことがその理由ですが、さらにおたふく風邪やはしかなどが難聴を引き起こす原因になっていることも挙げられるでしょう。
内耳循環障害説は、内耳での出血やけいれん、血栓などが突発性難聴の原因として考え、血液抗凝固剤や血管拡張剤の投与が症状に有効であることからのものですが、再発があまりない突発性難聴の性質については説明しきれない部分もあるようです。
突発性難聴の症状としては、耳鳴りがしたり、耳のつまりを感じたり、めまいや吐き気などともに突然片方の耳が聞こえなくなってしまう、と言うものです。
だんだん聞こえにくくなる、と言うことはなく、突然に聞こえなくなると言うのが特徴です。
突発性難聴の治療は、原因がはっきりしていないためにはっきりとしたものはなく、突発性難聴を起こした患者の状態や既往歴、臨床所見をみながら原因を想定して総合的な診断によって行われますが、突発性難聴を起こした人に共通しているのが、心身ともにストレス下にあることが多いということですので、安静にして、まずはストレスを緩和することから治療を開始することが多く、その後、抗凝固剤やステロイド剤などの投与がされます。
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